2024年4月10日、神戸電子専門学校敷地内にある「神戸ジューコム跡地」に、杉原千畝記念館関係者の方々が見学に来られました。
見学のち、本校北野館ドームホールにて神戸ジューコムの歴史を紹介。その後、質問などによる交流会が行われました。
神戸市とリトアニア共和国
交流のきっかけに
戦時中、杉原千畝在リトアニア日本領事代理が発行した「命のビザ」によって日本に逃れてきたユダヤ難民。その多くは、当時日本最大のユダヤ人組織であった「神戸ジューコム」で受け入れられ、生活や情報などあらゆる支援を受け、神戸から世界各地へ逃れていきました。
本学園敷地内には神戸ジューコム跡地の石垣が現存しており、今回リトアニア・カウナスにあるリトアニア杉原記念館の関係者18名がこの石垣を訪れました。
皆さん、歴史に興味を持ち、ユダヤの歴史を伝える活動や杉原記念館の運営のお手伝いをボランティアでされている方々です。
当時を知る地元関係者たちとの交流を図り、神戸とリトアニアとの絆を改めて確認する良い時間を過ごすことができました
リトアニア・カウナス市の杉原千畝記念館
杉原千畝氏が昭和15年8月まで勤務した旧在リトアニア日本領事館の建物を記念館としている。杉原氏が使用していた執務机などが展示されており、これまでに多くの日本の観光客や政治家などが訪問している。
現存する石垣の当時の様子(河野徹さん撮影)大阪中之島美術館
人道支援の地「神戸ジューコム」跡地と
杉原千畝
第二次世界大戦中、在リトアニア日本領事代理だった杉原千畝氏が発給した「命のビザ」によって命を救われ日本に入国した約5000人のユダヤ難民が、神戸の北野周辺に一時的に滞在。受入れ先として、ユダヤ難民の食料や住まい等を支援した「神戸ジューコム」の跡地に、当時の石垣がそのままの姿で現存している。
2020年に難民の歴史や地域の人々との交流を伝える案内板が設置され、その除幕式が開催された。人道支援の地として、国際理解や平和学習などの目的で多くの学生や観光客が見学に訪れ、人道支援の歴史を学んでいる。
(主催:北野ふれあいのまちづくり協議会、山本通1丁目自治会、学校法人コンピュータ総合学園、後援:神戸市)