阪神淡路大震災30年シンポジウムを開催しました

学校からのお知らせ

2025.03.28

2025年3月26日、「震災における情報ネットワークの役割~次代のITエンジニアに送るメッセージ~」と題し、シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、阪神・淡路大震災から30年を迎える節目として、神戸情報大学院大学および神戸国際大学ととの共催で、兵庫県・神戸市・公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構の後援を受けての開催となりました。本校内のソニックホールでの実施の様子をウェブで生配信を行い、多くの方々にご参加・ご視聴いただきました。

シンポジウム概要

本シンポジウムでは、1995年の阪神淡路大震災発生の際、情報が遮断された被災地で生まれた「情報ボランティア」の取り組みを振り返り、デジタル技術を活用した防災の可能性について議論しました。登壇者には、当時の現場を知る専門家や、防災情報システムに関わる研究者や技術者を迎え、未来の防災に向けたIT技術の役割について考察しました。
インターネットがまだ普及していなかった時代に、当時の若いエンジニアがいかにIT技術を駆使して復興に立ち向かったのか・・・ 現代の若いITエンジニアに向けて、大変貴重なメッセージが発信されました。

登壇者と講演内容

シンポジウムは、神戸大学名誉教授の大月一弘氏をモデレーターに迎え、4つのテーマについて講演とディスカッション・質疑応答が行われました。

①被災地から国内外へのWWWによる情報発信
 松崎太亮氏(神戸国際大学副学長)、芝勝徳氏(神戸外国語大学名誉教授)
②被災地の情報化の試み、今でいうDXやSNSの1995年版
 山本裕計氏(アイティワード株式会社)
③神戸電子専門学校デジタルメディアセンター(当時)に集結した情報ボランティア
 福岡賢二氏(神戸情報大学院大学学長代理)、小畑雅英氏(神戸電子専門学校非常勤講師)
④防災情報システムの変遷 当時から現在まで、そして未来に向けて
 行司高博氏(公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構研究調査部長、防災DX官民共創協議会 自治体部会長)

ディスカッション:災害時のSNSのコントロールについて



参加者の声と今後の展望

参加者からは、「震災時の情報発信に対してのITエンジニアの心構え」「ボランティアに携わった際に被災者からいただいた言葉」といった質問が寄せられました。
今後も本校では、次世代のITエンジニアが防災や社会貢献に関心を持ち、学びを深める機会を提供していきます。