神戸電子専門学校は、ライソン株式会社(本社:大阪)と協力し、新しい商品開発のプロジェクトを行うことになりました。このプロジェクトは本校が掲げる「共創教育」の要素「KDデザイン手法」の実践教育として位置づけています。
2021/10/7(木)インダストリアルデザイン学科とグラフィックデザインの学生が、ライソン 商品部 甲斐様と営業部 横山様に向け、商品企画をプレゼンテーションしました。
発表されたのは、応募総数204のアイディアからライソンが選んだ5つの企画です。
オンラインで資料を画面共有しながらプレゼンテーション。
「企画」から「設計」へ
実現可能なものを考える
これら5つの企画が選ばれたポイントは「実現可能な範囲で、商品化の可能性もある」という視点。
学生たちは、選出時に出された意見や質問も踏まえて内容を再検討し、設計書を作成しながら改良を加え、アイディアを「実現可能」な企画に仕上げてきました。
商品化の可能性もあるため、具体的な内容をお見せできないのが残念です。
どの発表内容も、応募時段階から大きくレベルアップしています。
- 企画した意図に加えて市場調査も実施しており、根拠のある説明ができていた。
- 製品の概要だけでなく、実際の図面に加え3D-CADでビジュアルも展開。
- 試作品まで作り、デモを映像で収録していたチームも。
- 当初の企画から使用用途を絞り込むことで、ライソンが得意とする「一点突破型の提案」に改良されていた。
- 設計段階で「実現レベル」を突き詰めた結果、企画段階とまったく異なるデザインに変更した。
中にはライソン 甲斐様から「いや、私もこれを探しているけどないんですよね。欲しいです!」と嬉しいお言葉をいただいた企画もありました。
さまざまな人と関わることで
新しい価値を生み出す「共創」
「実際に作ろうとすると無理があったので、デザインを再設計した」という案や、試作品を作って「身に着けてみると新しい不具合を発見したので改良した」という案、ライソンから「今までの経験からもっとこうしてみたらどうか」とアドバイスを受け、改良した案など、それぞれが試行錯誤を繰り返し、成長した姿を見せてくれました。
他学科でコラボレーションしたチームもあり、それぞれの学びを集結して作品を作り上げる難しさと楽しさを実感したようです。
多彩な経験や得意分野を持つ多くの人と関わることで、新しい価値を生み出す「共創」を体感できたのではないでしょうか。
いよいよライソンでの検討会議へ!
今回発表した企画の中には、現在ライソンで企画している内容とほぼ同じものがあることも判明。その学生が考えたパーツは同社にはなかったアイデアで、非常に優れていると好評でした。
ライソン 甲斐様・横山様からも、それぞれ企画についての講評と営業部視点での総評をいただきました。「もしかしたら、新人営業マンよりプレゼンテーションはうまいかも。卒業したらライソンに来てください!」とお褒めの言葉も。
これらの企画はライソンの新商品会議にかけられ、商品化に進めるかどうかを検討いただきます。
今後の展開もお楽しみに。
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