※この記事は、神戸電子ブログで2016年10月12日に掲載されたものを転載・加筆しています。※
IT分野では、私たちの生活の身近なところで日々使われているコンピュータシステムやWebアプリケーションを設計し、開発する勉強を日々行っています。
卒業生はシステムエンジニアやWebエンジニアなどとして就職をしています。もちろん国家資格の取得にも力を入れているので、資格を取りたい人には最適な分野です。
以前、ゲームソフト分野の先生が、ゲームソフト分野で勉強して「ITエンジニア」になるには、という記事をアップして下さりました。「専門学校教員が教える「ITエンジニアになるには」
(ゲームソフト分野編)」
今回は、IT分野目線で、IT分野で勉強して、一般に「システムエンジニア」と言われるIT技術者になるには、を紹介します。
目次
IT技術者の仕事
現在、世の中でITを利用していない分野はないくらいIT技術は広く利用されています。
皆さんが毎日使っているスマホや駅の券売機だけでなく、自動車や炊飯器にまでIT技術は使われています。炊飯器にコンピュータが入っているって知っていました?
IT技術者(エンジニア)を大きく4つに分けてみます
その分、一言でIT技術者と言っても範囲はとても広いのですが、「つくる」「つなぐ」「守る」の3つのキーワードで整理して、
- アプリケーション・エンジニア
- 組み込み・エンジニア
- ネットワークエンジニア
- セキュリティ・エンジニア
の4種類に分けることができます。
最初にあげた「システムエンジニア」はIT技術者の仕事の一部で、「アプリケーション・エンジニア」や「組み込み・エンジニア」で設計を担当する人を主に指します。
IT技術者にはどんな力が必要?
IT技術者には、システムやアプリをつくるためにコンピュータに関連した幅広い知識が求められます。
先にあげた4つのどの職種につく場合でもプログラミング、データベース、ネットワーク、サーバー構築などの知識が必要です。
また開発チームの中やお客さんとコミュニケーションする力も必要です。
設計書や報告書などを書くために文章力も必要になります。
どうやって技術を身につけるの?
技術が基本になる仕事ですが免許は必要ありません。必要な技術は専門学校やIT企業入社後の研修などで身につけます。
IT技術者(エンジニア)の資格って?
また、資格試験の勉強をして合格することで必要な知識を身につけることができます。
資格を取得していれば就職時や開発現場で実力を認められます。
IT関連の資格には以下のものがあります。
- 国家資格:基本情報技術者など
- 文部科学省後援資格:情報検定(J検)
- ベンダー資格:シスコ技術者認定、オラクルマスターなど
- その他:C言語プログラミング認定、サーティファイ情報処理技術者能力認定試験
IT技術者(エンジニア)の面白さは?
モノを作る仕事は誰かに決められたとおりに作ることが多いのですが、IT技術者は自分の創意や工夫を生かしたモノ作りができます。
システム開発ではお客さんと協力して、お客さんが求めていることを「かたち」にできる面白さがあります。私も経験がありますが、長い時間をかけて一緒にシステムを作り上げたお客さんから「こんなに便利になった」「助かりました」感謝されるととてもやりがいを感じます。
また、自分たちからアイデアを考え出してWebサービスやスマホアプリなどを企画・開発できる面白さもあります。皆さんが普段使っているYouTubeやLINEもお客さんが注文して作ったのでなく、「こんなものがあったら面白いなあ、便利だな」というIT技術者のアイデアからスタートしました。
インターネットの世界ではよいものはすぐ広まります。IT技術を使って世界中で使われるサービスやアプリを作ることも夢ではありません。
神戸電子のIT分野でどんなことが学べるの?
IT技術者になるために神戸電子のIT分野では次のような勉強をしています。
- 1年生では国家資格対策を中心にコンピュータの基礎知識を身につけます。
- 2年生になるとプログラミング、データベース、ネットワーク、サーバー構築などのカリキュラムで必要な知識を幅広く学習します。
- 3年生、4年生ではチームを組んでお客さんの要望をまとめたり、自分たちでシステムやアプリの企画をするなど実践的な学習をしていきます。
下の画面はIT分野の学生チームが企画・開発した、就職活動をしている学生のための「近くにあるベンチを見つける」スマホアプリです。
「会社訪問の合間の時間に休憩したい、でも喫茶店に入るとお金がかかる」と自分たちが苦労した経験から企画しました。
このアプリはIT分野全体の発表会で審査員特別賞を受賞しました。
身近にあるIT技術をただ利用するだけでなく、「こんなアプリやサービスがあれば面白い」「自分でも作ってみたい」と思ってもらえると嬉しいです。