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探偵ナイトスクープからの依頼!あの画像加工は何をしていたのか!?

探偵ナイトスクープからの依頼!あの画像加工は何をしていたのか!?

※この記事は、神戸電子ブログで2016年09月01日に掲載されたものを転載・加筆しています。※

グラフィックデザイン学科って?

グラフィックデザイン学科は、みなさんが普段目にしているチラシやポスター、パンフレット、パッケージなどの紙(印刷物)のデザインと、スマートフォンやパソコンで見ているWebサイトのデザインなどを勉強する学科です。

さらに、2024年現在は、短い動画での広告プロモーションを学べる「動画プロモーションコース」も設立されています。

単に表面的にカッコイイものを作るだけではなく、お客さんの要望にしっかり答えられる企画などもできるように、日々勉強しています。

探偵ナイトスクープ「リヤカーにオランウータン!?」の回に出演!

皆さんは「探偵ナイトスクープ」という番組はご存知ですか?(関西の人で知らない人はいないと信じています笑)

探偵!ナイトスクープの時間がやって参りました。複雑に入り組んだ現代社会に鋭いメスを入れ、様々な謎や疑問を徹底的に究明する探偵!ナイトスクープ。私が局長の…

という感じで始まる、例のあの番組です!

2012年7月13日放送の「リヤカーにオランウータン!?」という回にて、松村探偵からのヘルプにより、急遽出演したのでした。

番組内で私は何をしたのか?

この回の依頼内容は、

神戸(王子動物園の近く)の街中で檻にも入れられていない状態のオランウータンをリヤカーに乗せてひいている人を依頼主が目撃、その真相を究明してほしい

というものでした。

そして、依頼主が目撃した際に撮影した写真がコチラです。

んんんん…!?

確かに、リアカーにオランウータンらしき動物が乗ってる!?

ということで、学校を訪れた松村探偵と依頼主から受け取った写真を元に、我々グラフィックデザイナーが普段使っているPhotoshopというソフトを使って、写真の解析を試みたのでした。

Photoshopってどんなソフト?

Photoshop公式サイトのキャプチャ。懐かしいので、あえて、2016年当時のものを掲載しています。

さて、みなさんはPhotoshop(フォトショップ)というソフトをご存知でしょうか?主に、グラフィックデザイナーやカメラマンが使っているソフトです。略して「フォトショ」なんて呼ばれていますね。

このソフトは「フォト」と名のつく通り、写真の加工を得意とするソフトです。

できる事としては…

  • 写真の合成
  • 写真の加工
  • 絵を描く
  • Webデザインを行う
  • 生成AIにより、新しい画像の作成・加工

などが挙げられます。

よくネット上で「あのアイドルのグラビアはフォトショで加工されまくっていた!」とか言われてますが…加工してます。写真をそのまま使う事なんかほとんどないんじゃないでしょうか。我々が写真を綺麗にするのはレタッチという立派なお仕事です。

そんなPhotoshopで、番組内でどんな事をしていたのか、さっそく具体的に解説していきたいと思います。

あのコーナーで実際に行われていたPhotoshopによる加工

※以下は、すべて2016年当時のPhotoshopの使用例です。

①必要な部分のみを切り抜く

Photoshopには様々な加工するためのツール(道具)が用意されています。

さて、まずは「切り抜きツール」を使って、いらない部分を切り取って、必要な部分だけを残してみたいと思います。

欲しい部分を切り抜きツールでドラッグすれば…サクッと!

こんな感じで必要な部分だけを切り出せます。これで見たい部分だけに集中する事ができるようになりました!

②解像度を上げる

解像度(画像の細かさ)を上げます。

Photoshopのメニューの「イメージ」→「画像解像度」で以下の画面が出ます。

72dpiを1000dpiへ。

【注意】実は、普段デザインの現場では、この作業はほとんど行いません。(写真というのは数値的に解像度を上げても、ほとんど無意味です。結構奇怪な作業をしてます。)
今回は、拡大をして、この写真に写った生物が何なのかを突き止める必要があったので、行いました。

比較すると解像度を上げた後の方が、画質がきめ細かく見えやすくなります。

③明るさ・鮮やかさ・コントラストを調整

次に、明るさや鮮やかさやコントラストなどを調整してみます。番組の当時は「トーンカーブ」という機能を使って明るさを調整しました。

Photoshopのメニューの「イメージ」→「色調補正」→「トーンカーブ」で、以下の画面が出ます。

で、このカーブをぐぐっといじると…。

以下の通り、明るくなって、生物のシルエットらしきものがハッキリしました!

ということで、私がやったのはここまで。

この写真を印刷して松村探偵に渡し、真相究明に走っていただいた訳です。

Photoshopはマスターするとかなり面白いソフトです!

と、いう感じで、Photoshopは様々なことがでできます。見えにくい画像を見やすくしたり、モデルを綺麗に観せたり、人物を合成したり。映画のポスターやCDジャケットなんかもPhotoshopの合成で作られています。

神戸電子専門学校のグラフィックデザイン学科に入学すれば、探偵の依頼にもちゃんと応えられるようになるかも…!?

テテテンッ♪
朝日放送|探偵ナイトスクープ
毎週金曜日午後11時17分より放送